【報告】6/18 私たちの運動の意義を学び交流する給食問題学習会

埼教組は、民主的な他団体と共に「安全な地元農産物の活用と学校給食の無償化をめざす埼玉連絡会」を組織しています。昨年から始めた要請署名は、これまで4万1千筆集まりました。

3月14日に県要請した際、副知事は「給食は教育活動の一環であり、都道府県による格差は望ましくない。物価高騰が長期に及ぶ場合は国が補助するように知事自らが文科省に出向き要請したところである。また、地場産の郷土食を引き続き促進するように働きかけたい」と回答しました。

6月18日に、連絡会主催の学習会を行いました。

講演「日本の農業の現状と学校給食」 講師:柳 重雄さん

 給食連絡会代表世話人であり、埼玉食健連会長の柳重雄さんが「日本の農業の現状と学校給食」と題して講演しました。柳さんは、給食連絡会が「無償化」と「安全な給食」を求めるのは、生産者と消費者を結ぶ「新しい質の運動」と大いに期待を表明されました。
 「 アメリカにモノが言えない日本の農政は『 食糧主権 』の考えが欠落していると厳しく批判する。日本の農業人口は減り続け、耕作放棄地が増え続けている現状で、食糧自給率は38%まで落ちて改善されていない。政府が立てた基本計画の食糧自給目標45%にも遠く及んでいない。その中で、農業従事者と消費者が、環境を意識して結びつき、幅広く質の高い運動が起こり始めていることは希望だ」と結ばれました。給食連絡会の運動もその流れの一環でもあるとの講演は、私たちの運動の意義を改めて確信するものとなりました。

運動報告

  • 大規模な食中毒事件を起こした八潮では、「安全な学校給食を考える会」を再建。複数の給食センター設置を求める活動を展開している。
  • 新座では、幅広い団体で「無償化とオーガニック給食をめざす会」を立ち上げた。子どもも一緒に駅頭宣伝を行い、市民より多数の署名が寄せられた。女子栄養大学の先生も学習に協力をしてくれており、運動が促進している。
  • 無償化を実現した坂戸市の給食について、無償化により心苦しく行っていた未納の督促連絡をしないで済むようになったのはよかった。しかし、各家庭から市に補助申請を出させる問題や、アレルギー対応がなされていない問題について、改善が必要だ。

今後のとりくみ

  • 署名6万筆達成を目指す(現在4万1千筆)
  • 浦和駅前大規模宣伝行動 6/30(金)12:30、7/14(金)12:30
  • 県要請 7/18(火)署名を提出して要請 *その時までに署名をすべて埼教組本部へ
  • 学校給食歴史館(北本市)を見学し、生産と調理について学習します。8/25(金)10時 現地集合

埼玉連絡会ニュース No.8