埼教組第90回定期大会を開催しました。
埼教組は6月6日(日)に、埼教組結成以来初となるオンラインを原則とした第90回目の定期大会を開催しました。
大会開催にあたり、北村純一中央執行委員長は冒頭の挨拶の中で、この間の政府の無為無策なコロナ対応を批判、中小企業や地域労働者の多くがおかれている厳しい状況について指摘するとともに「今真っ先に行うのはオリンピック、パラリンピックの中止。最低賃金の引上げと消費税率の引き下げである。」と述べました。これだけ国民が犠牲になり自由が制限され自粛が求められ続けているのに、どうしてオリパラだけは大会方針を変えないのでしょうか。GDPの落ち込みは戦後最大です。
さらにコロナ禍で浮き彫りとなった学校現場での矛盾についても指摘、密にならない指導や学校行事、部活動などにおいて今もなお様々な制限がかけられている中で、水泳指導をすることやオリンピック・パラリンピックに子どもたちを動員することなどについては制限が緩いというダブルスタンダードとも言える対応を指摘しました。
コロナ禍で拙速に導入されたGIGAスクール構想については、あくまで1つのツールとして活用するべきものが使うことが目的化されていることについて、「この矛盾は子どもと教職員を主体者とおいているか。子どもの立場で考える教職員と国との関係を忖度する教育行政の姿勢は真っ向から異なる」と指摘しました。教育のICT化は教育の市場化につながる危険な側面も持ち合わせています。
その他、義務標準法改正に伴う国の動きとそれに先んじて小3での35人学級を教科指導充実加配の弾力的運用によって可能とした県教委の判断に対する評価と課題の指摘、特別支援学校の設置基準、教員免許更新制度、臨時教職員の未配置・未補充の問題等についても述べました。
討論では各地から様々な発言があり、豊かなオンラインにおいても豊かな討論が繰り広げられました。